Monthly Report 2022 August
『HR懇談会』開催レポート

2022/08/16

2022年7月8日(金)に、pick shareの掲載施設で「HR懇談会」を開催いたしました。

本会には非常に課題意識の高い方々(計19名)にご参加いただき、盛況のうちに終了することができました。
今回のレポートでは、本会の概要についてお届けしたいと思います。

開催誘致の経緯

pick shareの掲載施設(大手不動産会社の再開発組合案件)のオーナー企業・担当者は、かつてその不動産会社の人事部に所属し、社内研修等を担当していたそうです。

担当者曰く、2022年のHR部門における企業内研修のトレンドは“DX対応”“個別対応”と言われるなか、新型コロナウイルス感染症の影響もあって、オンライン研修は増え、オフライン(集合)研修は削減されると考えられていました。

このような考えの下、(国内市場で年間5,000億円以上とも言われる)企業内研修を施設の利用ターゲットとする以上は、HRビジネスの上流関係者との関係を保つことが会場側のセールス&マーケティング戦略上で重要なことと考え、「HR懇談会」の誘致を考えたのです。

本会の概要

“日本企業のHR事業向上に資する”有志が集まった緩やかなネットワークは新型コロナウイルスの感染拡大以前より発足していましたが、懇談会は2018年・春に実施して以来の久しぶりの開催です。

本会では一同に顔を合わせ(オフライン)、特別講演として多摩大学大学院教授:徳岡 晃一郎氏に登壇いただいて「HR業界の新たな展望」をテーマにお話をいただきました。

その後には懇親会で意見交換を行う、延べ約3時間の会合です。
参加者の多くは部長職以上の方々にお集まりいただきました。詳細な属性は次の通りです。

多摩大学大学院教授1名
埼玉大学大学院博士課程リサーチャー1名
一般社団法人2名
大手研修企業・コンサルティング企業10名
学生教育指導企業代表取締役1名
不動産管理運営企業2名
資産運用企業ディレクター1名
事務局専務理事1名
(欠席)公益財団法人1名

以上、当日参加者:19名

特別講演後の懇親会は参加者全員が出席しての開催となりました。4名ずつのグループを形成したのですが、どのグループも会話に熱を帯びていたのが印象的です。
その中で私のグループでは、企業における今後の重要課題について話が挙がりました。

少しだけ内容に触れさせていただくと、DX推進に関する専門家の方によれば、データの利活用は収集・蓄積・加工・分析・活用など領域が広範に及ぶため、一企業の担当者によるプロセス対応は不可能であること。
また、データは鮮度が重要であることから企業単体のデータ(量・質)では社会の変化について行くことが難しい局面を迎えている。 等々..
各々の専門分野を活かしながらの発展的なディスカッションのうちに閉会しました。

終わりに

今回、HR懇談会の参加者の多くは、この施設をはじめて認知・使用したと聞きました。その後、参加企業から今年9月に予約が入り、成約にも至ったようです。

本レポートをご覧の方の中にもHRビジネスにご興味をお持ちであれば、ぜひご一報いただければと思います。

日本コンファレンスセンター協会(cbn-jp)会長 田中慎吾

1947年東京生まれ。現、日本コンファレンスセンター協会(cbn-jp)4代目会長
FMG-JPN(JV5社のコンベンション施設運営会社)やCBN-JP設立、国際コンファレンスセンター協会理事就任など30年以上に渡り日本の会議文化発展に寄与。1993年、著書「感性ビジネス ザ・コンファレンスセンター」(文真堂より・共著)

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