Monthly Report 2022 July
信頼関係の構築に最適な『ビジネスエニアグラム』とは

2022/07/18

世界的な組織心理学者として知られ、著作はベストセラーの常連でもあるアダム・グラント氏。
そのグラント氏の新著「Think Again - 発想を変える、思い込みを手放す(三笠書房)」は、世界41か国で翻訳されるなど早くも話題を呼んでいます。

本書の目的は、「人は疑うことの不快感よりも、確信することの安心感を好む。既存の考え方を新たな観点から見つめ直すことがいかに大事であるか、それを伝えること。」とあり、その内容からは「再考することの大切さ」を読み取ることができます。

自分を再考する方法として「エニアグラム」があります。
エニアグラムは2000年以上の歴史があり、性格類型学としては1970年前後から研究がスタート。その後、米国スタンフォード大学の医学者・心理学者によって整理・体系化されたものが現在におけるエニアグラムです。

エニアグラムはギリシャ語のἐννέα(エンネア・「9」という意味)とγράμμα(グラーマ・「書かれたもの」「描かれたもの」という意味)を語源とする。

※Wikipediaより引用・抜粋 : エニアグラム - Wikipedia

エニアグラムを知ると、人間の性格(“根元的恐れと欲求”からくる無意識の反応の傾向)は、9つのタイプのいずれかに属することが理解できます。

ビジネスエニアグラム

これが解き明かすのは、人の反応のもととなるフィルター(受け取り方)の違いです。持っているフィルターが違う相手に対して、人は時として違和感を持ったり、反応したりするのです。

エニアグラムによって生まれ持ったフィルターの違いを知るとともに、客感視して反応の取り扱い方を知ることができる。
お互いの反応の根源を知り合った相手同士は、より本質と繋がりやすくなり、お互いの強みを活かしあえる関係性をつくることができる。

この考えをビジネスに組み込むと、多様な考えをもった集団が自己成長・相互理解を通してチームとして機能し、組織の成果に繋げることができる。より本質と繋がりやすくなり、お互いの強みを活かしあえる関係性をつくることができる。
これが「ビジネスエニアグラム」です。

今、エニアグラムの心理的な効果が、人材の能力開発や企業研修プログラムに利用されはじめています。

日本コンファレンスセンター協会(cbn-jp)会長 田中慎吾

1947年東京生まれ。現、日本コンファレンスセンター協会(cbn-jp)4代目会長
FMG-JPN(JV5社のコンベンション施設運営会社)やCBN-JP設立、国際コンファレンスセンター協会理事就任など30年以上に渡り日本の会議文化発展に寄与。1993年、著書「感性ビジネス ザ・コンファレンスセンター」(文真堂より・共著)